永田 二郎（介護・機能訓練指導員）

介護・福祉の業界に入る前は、針灸あんまマッサージ指圧師として、接骨院で4年、マッサージ店で16年勤めていました。大手のマッサージチェーン店の台頭により、生き残り競争が激化したことで長年勤めていたマッサージ店が廃業となり転職活動をしていた時、介護デイサービスのオープニングスタッフ求人募集に目を惹かれ、マッサージで培ってきた技能や接客の経験が、何となく活かせそうだったので応募しました。それが今の職場になります。

機能訓練指導員として、施設を利用いただいる方々の動作や状態を細かく把握していきながら、日常生活を可能な限り一人で行えるように、介護・介助の必要度が高まらないような支援を行っています。

例えば、「ひとりで自宅のトイレに行くことができない」という状態の利用者様がいたとします。その原因が、身体の動きによるものなのか、周りの環境にあるものなのかどうかだけでも支援や解決の方法は異なります。人それぞれ、介護が必要となった経緯や支援が必要となる状態・環境は異なります。十人十色で画一的な介護はないのです。

利用者様一人ひとりと向き合い、今よりも出来ることが増える、楽に行えるようになる、今出来ることを維持するように目指すため、介護福祉士の資格も取得しました。これまで学んできた知識や技術・技能、経験を活かして、利用者様に喜んでいただけるような支援をしたいと思います。

利用者様には、自分の家で困りごとなど話してもらえるような雰囲気にするため、笑顔で気さくに接するよう心掛けています。調理レクで焼きそばやホットケーキなどを、自分たちで焼いて楽しそうにたべている利用者様、春の外出レクで花々を観覧しながらにこやかな表情をかえしてくれる利用者様など、心に残る思い出をたくさんもらっています。利用者様の心にも、楽しい思い出として残るような介護サービスをこれからも続けていきたいです。