看護専門学校を卒業後、大学病院で7〜8年間勤務していました。病院では後輩の育成やマネジメント業務が増える中で、「もっと患者様に近い看護がしたい」と思うようになり、地域に根ざした医療現場にも興味を持つようになりました。
そんなとき、妹から「子どもが通う保育園の隣にあるデイサービスで看護師を探しているよ」と聞き、これは新しい一歩を踏み出すチャンスかもしれない、と介護の道に進むことを決意しました。初めての介護現場は少し不安もありましたが、病院での経験に介護の知識が加わることで、新しい学びややりがいを実感できました。
気が付けば、そのデイサービスにはコロナによる閉所まで18〜19年間勤めていました。
そんな私がデイサービスで看護師として働くうえで、心がけていることがいくつかあります。
まず一つ目は、利用者様と1日一回は必ず顔を合わせて話すことです。利用者様の中には、ご自身の体調の変化をうまく伝えられない方もいらっしゃるため、顔色や様子などを直接目で見て確認するようにしています。
二つ目は、介護士さんとの連携です。利用者様の体調は日々変化します。小さなサインを見逃さないよう、気になることがあればすぐに介護士さんに情報を共有し、施設全体でサポートできるよう心がけています。
そして三つ目は、「利用者様が自分の家族だったら」と考えながら、日々向き合うことです。
利用者様は、利用者様である前に一人の人であり、ご家族にとって大切な存在です。だからこそ、一人ひとりの気持ちに寄り添い、その想いを汲み取れるよう常に意識しています。
これからも、利用者様が安心して過ごせる温かい空間を提供できるよう、看護師として寄り添いながらサポートを続けていきたいと思っています。

西澤施設長より
利用者様の心を自然とつかみ、その場にいるだけで場を明るくしてくれるY看護師。性格の良さはもちろん、看護師としての頼もしさもあり、常に安心感を与えてくれるありがたい存在です。